今日のホームルームはアメリカ出身で、現在日本で歌手としてNHK紅白歌合戦にも出場するほどに活躍されているクリス・ハートさんという方のお話。彼は1984年にアメリカはサンフランシスコで生まれました。彼が日本に興味を持ったきっかけは、アメリカのケーブルテレビで放送されていた日本の音楽番組でみた日本のポップスのメロディーの美しさに惹かれてから、13歳の夏に茨城県土浦市でホームステイ。その後も彼は「日本で暮らしたい」「できれば大好きな音楽の仕事をしたい」と「日本への愛」は強くなる一方だった。

 しかしすぐに日本で夢を叶えることは出来ませんでした。家庭の事情、経済的な事情等でアメリカに留まり、警察官として生計を立てる時もあったようです。辛い現実に日々追われながらも、それでも日本に行くという夢はあきらめていませんでした。そんな折、彼の日本行きを応援してくれていた叔母が急死し「人生のスピードは速いな」と感じ、その叔母の為にも日本行きを決意。偶然にもそんな時に母親が勤めていた会社が日本での事業を展開することになり、彼はその仕事を得ることが出来、まずは「日本で暮らす」という夢を叶えたのです。

 来日してから、日本での生活を安定させることを第一と考え、1年間は音楽活動をせずに一生懸命働きました。徐々に日本での生活にも慣れてきたころになって初めて彼は音楽活動を再開させました。

 ここから、彼の人生は夢に向かって大きく変貌します。動画サイトに自身の歌を投稿すると、それが大きな反応を生み、その動画を見たというミュージシャンに会うことに。その人こそ後に妻となるヒトミさんでした。彼女との結婚準備のために奥さんと銀座の町を歩いてるとテレビ番組のスタッフから声をかけられ、そのテレビに出演します。そこで日本の曲を歌ったことがきっかけで「のどじまん ザ!ワールド」という番組にも呼ばれ、優勝して晴れて日本でのプロ歌手としての扉を開いたのです。
彼の半生を見ていると、なんだか幸運や偶然が重なった結果に過ぎないかのように見えます。しかし彼は一貫して「夢をあきらめない」「常に前向きに考える」という自分のスタンスを貫き通すことで幸運や偶然を自ら引き寄せたものだと私は思います。「しかたない」という言葉でさえ彼にとっては、自分の状況を嘆いていてもしかたないから他の道を探そう、前に進もうと捉えているのだからその信念は揺ぎ無いものですよね。

 彼のように、何かを成し遂げるためには自分の中で絶対の強い気持ちをもって生きていくことが大切なんだと教えられた、そんなお話でした。