今回のホームルームは、フィギュアスケート選手として1960年にスコーバレー、1964年にインスブルックの両五輪に出場、1968年よりコーチに就任し、小塚崇彦氏を始め数々の名選手を育成し、現在は浅田真央選手の指導に携わっている佐藤信夫氏のお話。

 選手時代は、不器用で覚えも悪く、決して優秀な選手ではなかったとご自分でおっしゃっていますが、負けず嫌いの性格からその分何度も何度も練習をして出来なかったことを克服し国際大会で戦えるまでの選手になったそうです。コーチになった後も、世界との格差を見せ付けられどん底の時期を過ごしたこともあったといいますが、自分なりに研究に研究を重ね、日本人にあうような方法を編み出し世界でも十分に戦える選手の育成に成功しました。

 佐藤氏の人生を振り返ってみると、彼はとことん「あきらめが悪い」人間と言っており、うまくいかなくてもひたすら前を向いて成功を勝ち取っていったそうです。こういうタイプの人間は苦しむことも多いですが、その分大きな喜びも得られると言います。成果を得たときの嬉しさが、労せずして成果を得る人の何倍も大きいと彼は実感したようです。

 最後に、佐藤氏は「良い結果に慢心しなければ、怠惰に陥らずに済みます。悪い結果に落ち込みすぎなければ、前を向いて挑戦し続けられるのです。」と結んであります。生徒の皆さんも、決して諦めずに前を向いて医学部受験の合格を勝ち取って欲しいものです。今の苦労は、今後の人生において必ず心の糧となって支えてくれるものと思います。

文責  日野