年度が替わり、本日(2016.4.14)は今年度最初のホームルームです。生徒さんの顔ぶれも変わり、こちらとしても新鮮な気持ちになります。

それでは、今日のお話は法律家になるため慶應義塾大学法学部を卒業するも、インドでマザー・テレサと出会いそれがきっかけで神父となる道を選んだ片柳弘史さんのお話。

片柳さんは、若い頃は法律家になりたいと思って大学に進学し、勉強をしていました。ところが現在では山口県の教会で神父をしているそうです。そう聞くと彼はずいぶん回り道をしてきたんだなぁと思いますが、彼自身はそれを少しも後悔しておらず、むしろ自分が今の自分になるために必要な道だったと確信しているそうです。

「なにがしあわせかわからないです。ほんとうに、どんなつらいことでもそれがただしい道を進む中での出来事なら、峠の上りも下りもみんな本当の幸福に近づく一足ずつですから」宮沢賢治の名作『銀河鉄道の夜』の中の一節です。この言葉から片柳さんは、幸せにたどりつくために通らなければならない道なら、どんなに苦しい道もすでに幸せの一部であるに違いない、と語りかけているようだと仰っています。現実が辛いことだらけだと、誰しもその状況から逃げ出したくなることはあると思います。でも、それすらも幸せに続くための通り道だとしたら、否が応でも耐えなければならない、いや、耐えることが出来るのではないかと思いました。

まだ始まったばかりですが、生徒の皆さんも今は辛い時にあると思っているかもしれません。今日のこの言葉を思い出してもらって、落ち込み気味の気持ちも少しは前向きになってくれれば幸いです。

                                         文責 日野