今回のホームルームは「喜び」についてのお話でした。PHP11月号の裏表紙に「人に喜びを与えることに喜びを感じる。それは人間の持って生まれた一つの本性だといえよう。」と書いています。例えば、心を込めてつくった料理が家族の人に美味しいといってもらえたら嬉しい。とか、試行錯誤を重ねて開発した商品が認められ世に受け入れられれば、今までの苦労も吹き飛ぶ、といった「嬉しさ」に見られるのは、自分の行ないが人の役に立ち、喜んでもらえたと実感できた「嬉しさ」であるとありますが、本当にその通りだと思います。

 最近、学校でのいじめをよく耳にします。それをゆゆしき社会問題として宣しくマスコミが取り上げ始めて既に数十年が経っています。大人の社会での類似した行為もよく見聞きします。しかし、その解決の糸口は、未だに見えていません。それだけ人と人との人間関係が悪化の一途を辿っているだけに、人と人とのつながり(絆)をより重要視し、声高に叫ぶ人間も多くなっています。その背景には「喜び」を与え合う心の大切さが忘れられている社会があるのではないでしょうか。忘れてはいなかったとしても、単なる承認や欲求の押し付けになっていはしないだろうか。

 「自己を犠牲にしてまで他人に尽くす必要はないが、人を喜ばせたいという思いで、自分に出来ることを誠実に、懸命になす。」大変難しいことですが、この姿勢を常に心がけていれば周囲の人間を幸せへと導き、より良い社会が生まれるのではないかと思います。

 将来医師を目指す人たちも、「人に喜ばれることを喜ぶ心」を大切にそてほしいと強く願ってます。

                                         文責  日野