今回のホームルームは、新聞記者、フリーライターを経て、2004年に「ハゲタカ」という作品で小説家となった真山仁さんのお話。

 器が大きくて懐が深い人と出会えることは幸せであるが、そのような人はなかなかいない。小説を書くことで人間の本質に迫り続けてきた彼は、『理想のリーダー像』とは生まれつきの才能でもなく、育ちのよさのお陰でもない、次のような要素を持ち合わせている人だといいます。

 まずは、若い頃から失敗を恐れず、自らの理想の実現に邁進するひたむきさを持っており、失敗や辛いことを絶対に必要な経験だと考えて、逃げずに耐える強さがあること。また、耳に痛いことを素直に聞き、自分の考えに捉われずに貪欲に他者の意見や知識を吸収できる柔軟性を大切にする。さらに、常に自分を客観視できる目を持ち続ける。そして、いくら人に裏切られても、それでもまた人を信じてみようというバイタリティがある。それらのことを大切にし、日々切磋琢磨すれば、その人の心は鋼のように強くなり、またその時に真の優しさが生まれ、そして、そういう素養を持ち合わせていてもなお、「私は未熟」と本気で思って精進を続けていくことができてこそ、憧れの境地に達することが出来るかもしれないとおっしゃっています。

 そんな完璧人間そう滅多にいるわけありませんが、そのうちのどれか一つからでも実践しようとすることこそが大切なことではないかと思います。

                                      文責  日野